親切なクムジャ氏

2006年11月23日 01:29
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日比谷のシャンテシネで見てきた。
復讐三部作の最終章と銘打たれたこの作品、意外に早く日本で公開すると知っていたのでビデオで見ずにおいといた。
「復習者に憐れみを」「オールドボーイ」は面白かっただけに自然と期待がかかる。

出だしから独特な映像と時間軸が行き来する編集で客を引き込む。その手法はさすがだな、と思った。しかし全般的な感想としては、終盤ややだらけたかな、というのが本音だ。
中盤までかなりスピーディーでテンポ良く進むだけに終盤の30分が無意味に感じた。
それに復讐もあそこまで行くと、一人の人間として肯定的に捉えることができない。そりゃあ子を無くした親の悲しみは壮絶なものだろうけど、それを一般の客に「正当な復讐」というテーマとして残虐すぎる映像を見せるのは少し無理があるように思えるのだが。
パク・チャヌクが自分のブランドをバイオレンスに求めすぎているような気がする。まぁ同時にこの監督の純粋なラブストーリーとかを観てみたいなとも思った。

イ・ヨンエが可愛い。可愛いとは思っていたが間違いないな。結婚してくれ。
最初の「너나 잘하세요」の台詞にしびれた。イ・ヨンエの台詞がことごとくエロい。結婚してくれ。

あとチェ・ミンシク。あれマジで神の領域だと思う。英語の歌を教えてるときのあの笑顔。飯食ってる最中にいきなりカミさんをバックから犯す無慈悲さ。悪役とは設定しだいでいくらでも魅力的になるが、チェ・ミンシクはそこにプラスアルファをもたらせる稀有な役者だと思う。

役者はみんなかなりいい演技をしていた。刑務所の女ボス役をしたコ・スヒなんかも最高だった。ちょい役として友情出演したパク・チャヌクファミリーもやっぱりさすがだな。ああいった演出は嫌いじゃない。FFでシドっていう名前が出続けたり、ジョジョ5部でポルナレフが出てきたり。

感想としては、もったいない。物足りない。イ・ヨンエと結婚したい。この3点。

★★★☆☆☆

追記(11月24日)

もう一度じっくり考えてみた。なぜああいう風な不条理な結末を描いたのか。
こんな馬鹿げた復讐劇を平気でしてしまえるのが人間だし、それを一つの娯楽メディアとして描けるのも人間だし、平凡な日常にも狂気が満ちてるんだ、ということを言いたかったのかも知れない。実際俺自身が、その馬鹿げた残酷さに嫌悪感を抱いた。それこそが狙いだったのかも知れないな。

後半演出がだらけたのは確かだが、バイオレンスに心酔しているだけの映画ではないかもしれない。一応★3つの評価は変えませんが。

監督:パク・チャヌク
イ・ヨンエ
チェ・ミンシク

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