ヨイトマケの唄

2009年5月26日 12:40
今日は熊谷から恵比寿まで車で出勤した。
東松山インターから関越に入り、外環経由で5号線へ。竹橋ジャンクション、谷町ジャンクションを経て高樹町で降りる。混んでなかったので1時間15分で着いてしまった。
思ったより早く来てしまったので、まだ会社の鍵が開いてない。仕方なく車に戻り時間をつぶすことにした。
しかし、昨日のタイガース戦の負けは悔しかった。まあ力負けには違いないのだが。

車を停めている駒沢通りは交通量も多く、車がビュンビュンと走っている。
そんな喧騒の中で、リクライニングを倒してハンドルに足をかけていることが、少し可笑しくもある。
カーステレオからは「ヨイトマケの唄」が流れ始めた。
美輪さんの歌ではなく、桑田佳祐がカバーしたバージョンだ。

「ヨイトマケの唄」の歌詞

母親の愛情の本当の深さを、子供の頃に感じるのは難しい。
愛情を感じ取れるのは、
美味しい料理を作ってくれたり、
好きなものを買ってくれたり、
「お前が一番だよ」と言ってくれたりと、おおよそ子供として享受すべきはずの、当たり前の所作からでしかない。
しかし、本当の愛情の深さは、
美味しい食材を買うお金や、
オモチャに費やすお金や、
激しく叱咤する怒声に宿っているのだ。これをわかるまで俺は約30年かかることになる。

親という立場は、自分が親にならなくては決して理解できない。
逆に言えば、自分が親になれば瞬時に理解できる。
俺の両親は、俺と妹の二人を儲けた。
30才になった俺は、今のところ男の子と女の子の二人を授かっている。つまり30年前の親父と重なる。
30年前の親父が俺たちを見て、どのようなことを考えてたのかは容易に想像がつく。俺が今考えていることと、そう大差はあるまい。もし違っていたとしても、その未来予想図は希望に満ち溢れていたはずだ。

熊本の「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)で、08年度に引き取られた新生児は25人いたそうだ。
このような施設は日本に一つしかないので、当然他県から訪れる人も多い。
生まれたばかりの子供を抱いて、電車を乗り継ぎ、熊本に訪れる母親の心情は、如何なるものなのだろうか。申し訳なさと情けなさでいっぱいなのか、それとも役所で書類を提出するぐらいの感覚なのか。
虐待される子供たちも後を絶たない。
現代社会では、親に愛を受けることですら幸運なことなのか?

心の中で「ヨイトマケ」に代替する何かを歌いながら、今日もキーボードを叩く。
それが子供のためなのか、結局は自分のためなのか、
今はまだわからない。

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