モノマネの定義

2009年5月11日 14:50
先日、嫁の実家で皆でテレビを見ていると、「モノマネグランプリ~トーナメント~」という番組が始まった。
他にめぼしい番組もなかったので、しばらくそれを見ていた。
結果から言うと中川家が優勝したんだけど、それってどうなの?と思った。

モノマネはモノマネを芸風にするタレントだけの聖域、なんてストイックな主張をするつもりは無い。
モノマネは、面白ければ誰がやってもOKだ。素人だって芸人だってスポーツ選手だって、面白いモノマネをしたら賞賛されるべきだ。

問題は、「何」をもってモノマネと定義するか、なのである。
とんねるずの「細かすぎて~」や、イロモネアの「モノマネ」というジャンルが登場してから、モノマネという概念が拡大解釈され始めている。
前回の「細かすぎて~」で、アンジェラ・アキのモノマネをする女性がいて、死ぬほど笑ったが、あれがモノマネかというとそうではない。
言ってみれば、あれはアンジェラ・アキのライブを自分なりに「マネ」して、面白いネタをやっているだけだ。何がモノマネと決定的に違うかといえば、「顔」「動き」「声帯」が全く似ていないのである。
これが俺の思うところの、「モノマネ」を「モノマネ」たらしめる要素の一つ。
「顔」「動き」「声帯」、これらのいずれかが酷似していなくては、モノマネと呼べないのでは無いか。

中川家はとても面白い。
それに昔から、一般人のマネをしてウケてたし、俺も面白いと思う。よく観察してるなあと感心する。
でもあれは決してモノマネではない。
だって、あれは誰でもできるから。
面白い、面白くないは別として、あんなことは誰にだってできる。
もちろん挙動の上手さなどに差はあるけれど、結局あの面白さは、中川家の芸人としてのキャリアの上に成り立っているだけのことなのだ。
要するに、吉野家の店員や、引越しのバイトをマネしても、その芸に対する判断は「似てる」「似てない」じゃなくて、「面白い」「面白くない」にすり変わっている。
これが二つ目の要素。
中川家が決勝で披露した、いくよくるよの漫才はいいとして、一回戦の一般人マネは、モノマネとして認められない!と、分不相応に心の中で憤っていたのである。

ちょっと話をアンジェラアキに戻すが、
やっぱり有名人やアーティストは、どこかぶっ飛んでるやつが多い。
逆を言えば、ぶっとんでいる行動や言動すらカッコよく見えるから、そいつは有名なんだろう。
だからそれを一般人がマネした場合、ギャップがありすぎて、面白くなるのは当たり前なんだよな。
とんねるずの「細かすぎて~」は、それを生かした最たる例だね。

で、モノマネグランプリ。
優勝は中川家だったんだけど、やっぱりコロッケはすげえな。
しっかりモノマネという本筋はぶれないで(つまり似ているってことね)、ちゃんと面白くネタとして仕上げてくる。超楽しかった。
あとは決勝で山寺宏一がマネした、ルイ・アームストロングがやばかった。なんだか泣けた。

しかし、人前でああいった芸を披露できる人たちには感心する。
まごうことなき、輝く才能ですわ。

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