演劇「その男」 / 池袋 東京芸術劇場

2009年4月18日 22:55
200905_02_up.jpg
久方ぶりに演劇というものを観てきた。
前回が大学生のときなのでもう10年以上観ていないことになるが、今回は友人の波岡君が出演するということもあって、いい機会だと思い池袋は東京芸術劇場まで出かけてきた。
波岡君の事務所の方がとてもいい席を確保してくれていて、ものすごく有難い。
ほどなくして劇場が暗転し、いよいよ開幕だ。
(ちなみに公演時間は途中30分の休憩を挟んで3時間40分の3部構成。な、長い...)

幕末から昭和にかけて、戦火から遠く離れ、98歳までひたすらに行き続けた人物を描いた物語。原作は池波正太郎の「その男」で、演出をラサール石井氏が手がけている。
キャストは上の画像のとおり。演劇に疎いので、恐れながら初見の役者さんたちも多かったが、みな演技が凄かった。演劇の演技と、映像用の演技はこうまでも違うものなのか...と、当たり前のことなんだけど、目からウロコが落ちるようだった。
会場中に通る声でしゃべり、失敗の許されない緊張感の中で立ち振る舞い、ときには失敗をも演技にしてしまうアドリブを見せてくれたり、役者って凄いなあ。

第一部は桜田門で大老・井伊が暗殺される場面で終わる。
そこから激動の明治維新へと歴史は移っていくのだが、上川扮する主人公は師の命令で肝心の戦に参加できない。己の剣の腕を発揮できず、このまま平々凡々と暮らしていてもいいのか...俺は何のために生きているのだ...生きていることってなんなんだ...

...
とまあ、こんなことが言いたかったはずです。ストーリー的には。
そして最終的に主人公は昭和の2・26事件の年まで生き抜く。
歴史に名を刻まなくても、人間らしく真っ当に生きたら、命の重みは変わらない。人生の重みは変わらない。そして現代社会へ反戦のメッセージも込めつつ、盛大に幕は閉じた。

ラストにものすごい勢いで、桜の紙ふぶきがブオーーーーーっと頭上に舞った。
すげーキレイで、こんなことで鳥肌が立ってしまう。人間って単純だ。
3時間40分の長丁場だったけど、とても有意義な時間でした。

それにしても、キムラ緑子さんは凄いなあ。
あの人、そうとう年行ってるはずなのに、内山理名の数倍色っぽかったぞ。
他では、人斬り半次郎の役をした池田成志さん。完全に初見だったけど、インパクトがあってとてもいい感じだった。世の中には凄い人がゴロゴロいる。
波岡君も、普段のヤンキー役とは正反対の、いい役だったね。見事に演じていて素晴らしかった。

閉幕後には、波岡君の計らいで、楽屋まで通してもらえた。
舞台の裏ってすごいね。一回の公演で、あんなに大勢のスタッフと、あんなに多くの道具が使われるんだな。
プチ感動をした後は、波岡君に挨拶を済ませて池袋を後にした。

これから、自分で進んで演劇を見ようとはまだ思えないけど、評判がよかったり知り合いから薦めてもらったら是非足を運ぼうと思う。
また一つ、文化を知った土曜日でした。

追記(04/19)

波岡君といえば、この映画も。

喧嘩高校軍団 特攻!國士義塾vs朝高

クソオモシロソウwww

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